CIJ

CIJ(CIJ Academy)はセブ市中心部に近い場所にある韓国人資本の英語学校である。2003年に小学生の留学生専門の英語学校として創設され、2012年から大学生以上の成人の留学生を対象とした新キャンパスとしてCIJ Academyを新たに設置した。このため、キャンパス内に子供はいない。

主に外国人を対象とした高級マンションを校舎として使っている。このため設備が非常に良い。各部屋はマンション、つまり一般住宅であり、キッチンが付いており自炊ができる。また、プールやジム、サウナまであり、留学生は自由に使うことができる。

また、校舎から徒歩5分ほどの場所にあるプレミアム寮は、校舎内の寮よりはるかに広い個室2つでキッチンとリビングを共用するタイプで、各個室には大きなバスタブ付きの専用のバストイレが付いており、より快適に過ごすことができる。もちろん、プールやサウナなども付いている。

CIJは講師を基本的に常勤のみとしている。常勤講師のみなので臨時的な採用、解雇がなく、継続的な講師の育成ができる。毎週土曜日は講師のトレーニング日で全講師が出席しており、この場で各留学生の進度や苦手な部分などの情報交換も行なっているとのこと。

また、各講師は原則として1人が1科目だけを担当する。例えば文法担当の講師はスピーキングなどは担当しない。そして、各科目ごとに教科主任講師がいて、新人講師の指導や各講師の授業改善、授業計画のチェックなどを行っている。

さらに給与についても学生の評価や取得した資格に応じてインセンティブを払ったり、通常は半年ごとの定期昇給を優秀な講師は3ヶ月ごとにするなどして、講師のモチベーションと競争意識を高めるように工夫している。

最も人気があるのはスピーキング強化に重点を置いたBasic Speaking CourseとPower Speaking Courseだが、その他にもユニークなものが多い。まずPower TOEIC CourseではCIJのTOEIC指導専任の講師がTOEIC対策の授業を行い、スケジュールが合えば最大で1日4コマのTOEIC対策授業を受けることができる。また、2週間に1度、TOEICの模擬試験を受験できる。

また、Intensive Native Courseでは1日2コマのネイティブ講師によるグループレッスンの他に、1日1コマのネイティブとのマンツーマンレッスンが組み込まれており、ネイティブらしい発音やイントネーション、言い回しなどを学ぶことができる。

通常のカリキュラム以外にも追加料金無しで受講できる授業がある。Evening Special Classは毎日19時から21時までで、4人から6人がグループになり勉強したい内容を決め、講師が1人ついて授業を行ってもらえる。ただ、レギュラーの8コマの授業を受け、夕食後にさらに2コマというのはハードすぎるからだろうか、参加希望者はほとんどいないとのこと。

Saturday Special Classは土曜日の午前9時から11時まで行われる。ディベートや音楽、映画などを使った授業が中心。なお、同時間帯でボランティア活動への参加や、シティツアーなどのアクティビティも行われている。（要実費）

学費が若干高めではあるが、設備の良さ、講師が常勤であること、明確な特徴を持つカリキュラムであることを考えると、その値段に見合うものといえるのではないだろうか。